CMS

昨日はKGKの追い出しコンパであったが、朝KGK合宿から帰ってきてその夜にCMSでもKick Outがあった。CMSのKickOutはまず小コンサートをやって、そのあとに自分たちの代が演奏した曲をもう一度部分的に演奏してから飲み会である。


KGKのKickOut合宿は「ファミリー」的な合宿であったけど、CMSはなんだかノリのよい軽薄なものに感じた。そもそも僕は小コンでEMS的なテレマンモーツアルトのカルテットをやりたかったのだけど、連絡が遅くて演奏できなかったことがとても残念だった。
そもそもそれ自体はEMS的なものだから、それはそっちでやればいいじゃないかと思うかもしれないけど、CMSの人にも僕がやってる音楽はこんなものなんだということを演奏を通じて伝えたかった。僕らは時間の関係上できないと言われたけれど、(そして演奏を断るのは陽子の役目で、彼女をせめるわけではないのだけれど)僕らの代わりとして演奏されたバッハの曲はお世辞にもウェルダンとは言いがたく、ビオラ1年は(伝統だからしょうがないけれど)踊りだすし、その後の「とんだ茶番」から始まったダンスもぜーんぜん面白くなかった。

小コンにそれほど期待してはいけなかったのかもしれない。ましてやCMSであるから、本番を控えて他の練習に力を注ぐのは難しいし、それでなくても難しい曲に挑戦してレベルの低い演奏を聞かせられて困ったし、なんだか自分のモチベーションがこれほど高かったことがバカらしく思えた。唯一の救いはブラームス6重奏と調布トリオだけだった。


シューマンとチャイコ。どうしてこんなに難しいのをやっていたんだと思う。特にシューマンオーボエの換え指のやり方はオーボエの中でも最大級の難しさ。調性もむずかしい。思い出の詰まった曲だけど、こんな曲をやるなんてまったくクレイジーだったなと思い返す。


KGKのキックアウトと比べてしまう僕は、小コンができないことでもともとモチベーションが下がっていたのに、さらに下げられて飲み会に向かう。


けれど、やはりCMSにはお世話になった人などがいるわけで、たとえば05の人たちと話すのは良いし、オーボエの後輩やそれぞれ親しくしていた後輩たちとは本当によいお別れの時を持てた。まさに話したりないくらいだった。毎年朝方まで飲み会が続くのだけど、「惜しまれるうちが華」じゃないけど今年は初めて終電ぎりぎりで帰った。


僕が引退者のあいさつということで、CMSのみんなに言ったメッセージはこんなことだった


「僕は一年生の時はフルートを吹いていました。けれど二年生でオーボエに変わりました。楽器を変えて新しく始めるというのは、本当に大変でした。この中にはたくさんCMSにはいって楽器を始めた人がいると思うけれど、僕はその人たちが頑張っていることでとても自分が励まされるし、自分が上手く演奏することでその人たちを励ますということが出来たらいいなと思ってやっていました。今までありがとうございました」