交響曲第9番「合唱つき」

午後9時から始まる演奏会はこの音楽祭最後のプログラムで、「第九」。05音楽専攻の憲ちゃんも合流。僕がすごく好きなのは第九の歌詞で、これにいつもすごく感動。ドイツ語で歌われる内容がじかに伝わってきたら、紙の上で見て感動するものの何倍であろうかと思う。どの楽章も素晴らしい演奏で、歌も良かった。最後は多くの人がスタンディングオベーションで拍手。指揮者が2楽章と3楽章の間でコメントして、「自分でも信じられませんが3日間でのべ11万5000人の方が来られました、大成功です。もちろん来年もやります」とのこと。


会場には至る所に音楽があり、演奏会をはしごする。演奏会をはしごするのは初めてで、「そういえばピアノを聴きたいな」と思ったらピアノソナタのコンサートが3分で買える。「あ、そうだ、バイオリンとチェロのコンチェルトも余ってるなら聴いとくか」と思ってみたらこれも熱演。Artistも会場をうろついていて、それぞれの演奏に耳を傾け、演奏家によるサイン会などもある。会場はいつも満員。子供もけっこう来ていてすごく楽しい雰囲気。


何より「本物」の演奏を聞けるというのが嬉しい。料金が安いというのもあるけど。学生の演奏を聞くけれど、プロの演奏会はちょっとと思っていた僕にはカタルシスで「体力の続く限りいろいろ聞きたい」と思った。これは今まであまりコンサートに行きづらかった自分がいて、どこかで聞いたことはあるという曲たちの価値を新たに自分の中に作ったと思う。あまりベートーベンを聞いてこなかったのだけど、今回は本当によい機会でした。