日曜礼拝

今日の礼拝は少し特別だった。なんでかというと、朝10時45分から始まる朝礼拝にいったということ(通常は二時から)と友達のHueyに教わりながら礼拝全体のミキシングをやることになっていたのだった。
この仕事はサウンド関係なもので、PAと呼ばれる仕事。

最高の音楽を伝える・音響(PA)スタッフ
もしコンサートで各楽器がバラバラに音を出せば、客席の位置によって全く
違って聞こえてしまいます。そこで、楽器や歌など全ての音源を一度集め、
ベストな状態にミキシングして、全てのスピーカーから同じ音を出すという
方法が取られます。このシステムをパブリック・アドレス(PA)といい、
この操作をするのが音響(PA)スタッフです。音響や電子工学の知識が
重要ですが、それ以上に音に対する感覚、音をきちんと聴き分けられる能
力が重要です。

毎日進学ナビ より

僕の友達がこれをやる仕事についてから、興味があったし自分のうちにもミキサーや録音機材が転がっているので、ぜひこの技術を身につけたいと思った。教会で(賛美歌とオルガンでの礼拝が好きであったけれど)というのは本当に考えても見なかったことで、ミスをしながら成長していける場があるというのは非常にうれしいことだ。

録音という技術、音響という技術に素敵さを感じるし自分の好きなことをやりつつも奉仕になるというのはすばらしいことだった。

朝の礼拝が終わるとスモールグループでの学び会があるらしかったけれど、合宿に行く時間だったので残念に思いつつも抜けた。この日、牧師のタロが触れたのは「Vocation」
だった。

 vocation
【名】 天職{てんしょく}、職業{しょくぎょう}、適性{てきせい}、
使命{しめい}、商売{しょうばい}、神のお召し
・ He decided to be a painter for his vocation. 彼は自分の職業として
画家になることに決めた。

スペースアルクより

話の趣旨はルカからの引用でイエスが「ついてきなさい」と言ったときに、多くの人は「自分の父を葬らせてください」「家族においとまをいわせてください」とすぐには応じない人がいるけれど、天からの思し召しなら従いなさいということだった。
タロはこれに関連して、いろいろしゃべり、家のことについても語っていた。いつものごとく冗談交じりに。朝礼拝の彼には教会でのスターではなく、一人のクリスチャンとしての側面が見られた。人数が少ないことで交流も深まるかもしれないな。(ニューホープは200人くらい集まるので)

家族がなんらかの枷になるということはもうおおよそ多くの人がいつかは体験することだろう。自分のことを考えると、家族のことをあきらめてまでなんかをするということは想像もできない。けれど、たとえば今はおじいちゃんやおばあちゃんが高齢になってくるし、それのサポートもいろいろ大変。たとえ健康であったとしても、家族、友達、恋人など「神の思し召し」を引き止める人が多くいることだろうと深く考えた。僕が独立したとしても、心にやはり家族のことはある。


その後、EMSの合宿に。
なんかいろいろやったけど、今回は合宿というよりはコンサート前の強化練というかんじだった。この日の録音でいきなりノイズが乗ってしまい、さぁPAがんばっていこうと思っていた矢先になんだか落胆。レベル調整もままならず、なんだかなぁという感じだった。


EMSの録音については真剣に考えてこなかったけれど、卒業を近くに感じると自分たちの今やっていることをどうしても残したいという思いがつよくなった。将来、この演奏を聞くことがあったら、これ聞こえづらいねぇって笑いあえれば良いのだけど。ICUでこれまであった人たちにも会わなくなるし、(すでに卒業してしまった人もいる)一瞬一瞬がとても大切に思える。これは高校の「はやく卒業したいなぁ」という思いとはまったく違う。あの時は「受験競争」が人間関係の奥底にあって、なんだかそんなこと考えもしなかった高校一年までの時を懐かしく思っていた。


合宿のことはまた明日書こうと思う。