合宿

束の間の休息だった。
八王子の大学セミナーハウスというところで、野猿街道野猿峠にある。
この野猿街道は以前、河口湖に自転車でいったときに、しげたと一平、つよしと言った時に通った道だ。道の概観を覚えていて、懐かしい。

脇道にはいると、そのセミナーハウスがある。
セミナーハウスというのはむしろ山の中にはいったキャンプサイトで山肌にコテージがたっている。今回の乗り番は順子ほど多くないので、二日目からいって集中的に練習した。
二日目のお昼すぎについて、翌日のお昼に帰ったのだから実質一日しかそこにいなかったのだけど、自然に囲まれた環境で練習するのはなかなか面白い。
もう少しいて練習をやってもよいと思ったのだけど。

僕にとってはあっという間のできごとだった。
乗り番も少ないけれど、ファンタジア、ブランデン、106とそれぞれ一時間ちょっとの練習であってそれ以外の時間はわりと暇で個人的に練習をしたりしていた。たくみとえみちゃんと3人でバスケをやってみた。このキャンパスを一周してみればよかったかもしれない。

夜は夜で微妙に練習をしたり、かずさんの持ってきた譜面を吹いてみたり。
部屋でたくみとちょっとキリスト教の話で盛り上がったりもした。

でもいつもならメンバー同士でもっと交流が深まるような合宿だっただけに、今回はほとんど練習オンリーで特に親密になったような感じではなかった。
グリーの人達とは少し話せて良かった。カンタータをやっている人達とは面識があるのだけど、一度も話したことが無かった。
ブクステフーデのカンタータはすごく評判がいいのだけど、僕はまだそうかわからない。まだ真剣に聞いたことがないし演奏したこともないから。自分が歌で乗っていたり器楽で乗っていたりすると、その思いはまた格別なのだろうけど。

カンタータはもうできないかもしれないけど、できるならオーボエ入りのカンタータやフルート入りのカンタータができたらよいのになと思った。