コンサート

記念すべき学外コンサート。それにつきると思う。
僕は広告をお店にくばったり、教会においてきたりしたり、たまマリオンに掲載希望をだしたりしたけれど、基本的には卒論が大変なのでいつものイムスのコンサートよりは出番を少なくしてもらって臨んだ。


前半だけで演奏は終わってしまったから、後はみんなの様子を舞台袖から眺めていた。みんな緊張していたりしていたけれど、学生であるし熱意が前面にでていた。というか、初回であって演奏者の熱意がお客さんを凌駕していてちょっと長いと感じるコンサートだったかもしれない。


コンサートはちゃんと盛り上がっていて、アンケートもなかなか良いコメントが多かった。アンケートを読むのはたのしいので、なるべく書いてくれると嬉しいな。僕もなるべくアンケートを書くようにしているけれど。

コンサートは裏方スタッフもいてくれて、あんまり演奏しないけれど事務とかホール手続きとか譜面の管理とか、チラシ、チケットとさまざまな仕事が山積みだったということを感じる。そうした仕事をしてくれたみなさんに感謝。チケットは個人的には20人くらい呼べたのだろうと思う。雨が降っていなかったらもっとお客さんも入ってくれたかもしれない。むしろ、第九の演奏会が近くなければもっとCMSの人が来てくれていたかもしれない。


録音と録画はうちのお父さんがやってくれた。
最初は嫌々だった(もうけがでない仕事、と割り切られた)けれど、コンサートの内容が良かったと言っていたし、はじめちゃんといおりさんがステリハの後で向かい合って話しているところを目撃してとても感動したそうだ。ビデオに収めたかったけれど、録画時間がぎりぎりでいれられなかったのが残念と言っていた。
「最初は二人で始めたものだったけれど、よくこんなに大きく成長したね。あの時はチェンバロもホコリかぶってたのを出してきた」といおりさん。はじめも僕は卒業してしまうけれど、弦楽が続いていけるだろうし、きっとなんとかなるということを答えていたそうだ。最初は二人から、4年かかって始めてのホールコンサートか。なんだかドラマの1シーンのようだったとお父さん。


僕はちょうどいおりさんと入れ替わるようにEMSに入り、蔵の街の音楽祭でテレマンのコンチェルトを一度やったきりだったけれど、管楽器奏者の先達としてとても尊敬している。いおりさんから、ぼくへ、そして今度この管楽器というパートを受け継いでくれるのは順子と美佳だろう。願わくばフルートやオーボエを吹ける管楽器奏者が入部してくれたら嬉しいのにな。


思えばイムスに入ったのはオーボエをやるためだったのだけれど、オーボエが未熟でとてもみんなと合わせられないと感じてフルートを吹いたり、必死でリコーダーの指使いを憶えて毎日四階で一人で練習したっけ。トラベルソは免許の合宿に持っていってCDかけながら吹きまくっていた。なつかしいなぁ。結局オーボエをしっかり吹けたのは入部してからだいぶ後で、これも蔵の街での音楽祭だった。入部してからの夢ようやく達成!と思った。一人でいくつかの楽器をやれることは大変だけれど、なかなか面白みもある。マルチに楽器をこなす人が多いというのは、伝統になっていくかもしれないな。


音楽をつきつめるっていうのは終わりがないもので、これからもまたたくさんの出会いやアンサンブルの楽しみがあるのかと思うと心が躍る。