自転車の旅

syuhi2005-03-31


30日から二日間かけてチャリンコの旅をしよう、と思い立ったのは28日のことだった。一緒に行く木下から前々から行こうと言われていたのだけど、寒いのもあって返事を先延ばしにしていた。


けれど、彼はもう就職してしまうし一緒に休みをとってどこかへ出かけようと言うことはなくなるだろうと思った。僕と彼ならではのチャリンコの旅をする、というのはある意味必然だった。


30日は日本代表の試合があったので、電車で石和温泉という駅に行ってそこの近くの24時間営業の健康ランドに行った。健康ランドというのはたくさんの温泉の種類があって、仮眠室とテレビ、カラオケ、ゲームコーナー、大広間と食事ができる場所が組み合わさった場所で、自転車での旅ではよく利用する。

ここの仮眠室で、一人一台あるテレビでサッカー中継を見て、温泉に入り、テレビを見ながらぼーっとし*1、ゲームをしたり、再び温泉に入ったりした。


5時半頃、さて寝ますかと思い立って仮眠室に行こうとすると木下が「あそこはいびきをかく人が多すぎて、俺は眠れない。6時8分の電車に乗りたいからさっさと出よう」という。徹夜か。
そこで、「20分だけ寝かして」とお願いしてあわよくば九時頃まで寝ていようと思ったら本当に20分後にたたき起こされた。まだ外は寒い。


笹子峠というのがキツいらしいので、電車で笹子トンネルを抜けて笹子で降りる。ちょうどこの笹子からだと東京まで100kmほどになると看板に書いてある。この20号線*2をまっすぐいくとあの新宿南口にでるのか。


そこからのんびりチャリンコの旅がはじまる。朝ご飯としてデニーズに入った。すると、いきなり何もしないのに一人で叫び出すお客さんがいた。自分たちもびっくり。ちょうど店員さんは女性二人しかいなくてその変なお客の対応に苦心しているみたいだったので、事情を伺った。どうやら僕らが悪いのではないらしい。二日前も来ていてそのときも対応に困ったといっていた。きっと僕らは男二人だったから何かあったときに心強いと思ったけど、先を急いでいたのでさっさと出てきてしまった。


途中で20号を離れて、近くを流れる桂川というところの川縁で寝っ転がって休憩したり、下り坂のところをゆるゆると走る。こうすると、20号にもどるのはそうとう高いところまで上らなくてはならなくなった。この駅が上野原というところで、「俺はもう疲れた、20号まで登りたくないから電車で帰るよ俺は」と木下が言い出し、「俺はまだまだ全然大丈夫だから出来る限り進むよ」と主張して、結局一人でまた走り出す。


一度離れた20号に戻るのは意外と難しかったのだけど、途中で出くわした東山サンという親切な女の子が20号まで同行して案内してくれた。今度トンジョに入るらしい。つまり新一年生か。


そしてガンガンはしる。ついに大垂水峠というところにつく。ここは今回の旅での大きな難所で、急勾配の坂道を2時間くらいかけて登った。登るときはとても大変だし、車もぶんぶん走ってくるのだけど、下りは爽快。風をびゅんびゅんときってぐんぐん下る。と、同時に暖かくなる。


坂を下りきったら、そこは高尾山口
以前ドライブしたことがあったから見知った道だった。
そのまままっすぐ行き、八王子にでる。八王子といえば、マホだ。電話してみると、暇してるらしいのでちょっと会いに行った。マホは就活友達でちょうど、KDDIに決まり、研修でこれからWeeklyマンションに行くのだという。マホのところがよく分からなくて周辺をぐるぐる走り回ったら、結局知っている道のところだった。


そこからずっと日野を通って、*3府中を通り過ぎ、調布を通り過ぎ、多摩川をわたり、ついに新宿にきて、最後には自宅についた。100kmは走ったことになるのだけど、新宿くらいでちょっと疲れがでてきたけどがんばろーと思って走りきった。

*1:木下は彼女ともめごとがあったらしくずーっと3時頃まで電話でしゃべりまくったので、僕は妙に寂しかった

*2:甲州街道

*3:ばあちゃんちのある豊田に寄り道しようかと思ったけれど、ちょっと疲れたのでやめた