ダンス

トラベルソのレッスンに行ってきた。
今回はロンド、ブーレ、メヌエットという舞曲の中でもとても有名なのをやってきた。
ロンドは「優雅さ」を前面に押し出す。印象派よりはもう少し手前のもやもやっとした輪郭の分からない絵の感じを出す。音の切れ目になる手前の音の減衰をしっかり働かせること、そしてビートをしっかり感じること。重くなく、それでいて一つ一つはある程度はっきり。


ブーレはまとまりごとを意識して吹く。イネガルをしっかりとつけて、裏拍は重要じゃないのでさっと吹く。早いテンポで。これは優雅さでなくて元気さ。バイオリン(またはチェロ)の曲ではバッハのブーレが有名で「タララン、タララン、タッ、タラ~ーラララン」というのが*1あり、これもまとまりを重視してさらりと吹くのだろう。フルートでも重音が吹けたらこの曲がより楽しくふけるのになぁ。


メヌエットは「1泊目で飛び上がり、2拍目で降りて,3,4,5、6と飛び上がり続ける」という2小節の運動を繰り返す。なので、1拍目の飛び上がり(飛び上がっているので2拍目との間にわずかに隙間が開く)と、6拍目の降りるところでの終止に注意。バッハのメヌエットを帰ってきてからみたけれど、まさにこの典型だった。タン、タリラララン、タッタ タン、タリラララン、タッタの繰り返しである。2,3,4,5,6は重くなくさらさらと吹く。僕は以前は「2拍目からの動き出し」を大切に吹いていたのだけど、そうじゃないことが判明。これも優雅に吹く。


優雅さについて、たーくさん話をした。先生はスカートの例をだしていて、バロックは「全体に花柄のでかいスカート」、今やってる曲は「ところどころにリボンがたくさんついていて、それがよく見るとそれぞれ違う色」なのだという。優雅さ、というのはなかなか僕には難しい。音を全くつなげるわけでもないし、切りすぎてもよくないので、これらの中間くらい。話は音楽からロココの時代の貴族の話に移り、挨拶はあーである、踊りの会場はこーであると話がとまらん。僕が吹いて先生が踊るという、そんなかんじのレッスンであった。
もちろん、先生が踊りにくいと感じると「あぁ、そこね・・・もっとこうかな」と吹いてくれる。なかなか楽しい人で、レッスンもやりがいがある。

帰り際に今日一番の面白い光景があったので、写真に収めた。

*1:分かる人は分かるかもしれない