トラベルソ

先日、前田門下つながりで知り合ったトラベルソの好きなおじさんのお宅にお邪魔させていただいた。家にはたくさんのトラベルソとモダンフルートが置いてあり、僕はほとんど全部試奏させてもらった。


彼の家にはたくさんのCDとたくさんの譜面があり、楽器もたくさん。
チェンバロも置いてあって、自由に使っていいということだった。うらやましい生活をしているなー。


有名な有田正広さんもお邪魔したとか、一緒にドイツに行ったとかいろいろ話を聞かせてもらえたし、DVDでレッスンの様子も見ることができた。その中にちょうど僕と同じくらいの年の女の子がバッハのソナタを吹いていて、急にメラメラとやる気があふれた。今までバッハはあんまり真剣に吹いたことがなくて、やったことがあるとすればBWV1030くらい。どうしても難解さとか、フレーズの難しさとかがあって、楽しんで吹くのはできなかった。


そんなことがあって、CMSのコンサートが終わったことだし、ひとまずオーボエは休んでまたしっかりトラベルソを練習しようと思った。ちょうど、トラベルソ製作家のポラクさんがうちの近所に来たので、うちまで案内した。


いろいろトラベルソの話をしているうちに、もーこれは吹くしかないと思うに至り、なんか妙な衝動が僕を動かしてる。


でも、都合がつく人がそばにいないから誰かとアンサンブルをするということを考えてなくて、楽しいとかそういうのじゃなくて、プロを目指すような人が練習するようにストイックに果てしなく厳格に音楽を追い求めることをしてみようと思った。それにはやっぱり超難易度の曲かつ難解なバッハしかありえない。


最初はまず間違えずに正確な音程で一音一音鳴らすように吹くこと。
練習は楽しい。
練習しているバッハのフルートソロソナタ2番は、バッハの作かは疑われているけれど、チェリストがバッハの無伴奏を弾けるように、ソロソナタとファンタジアなら、もうなんでも吹ける様に今から身につけて行こうと思った。