ワールドカップ狂想曲

なかなか信じがたいことですけど、僕はまだ日本にいます。今日の17:00に出発するはずだったのに。今は、自宅にいます。


今日は11時半に週刊文春の記者の方とフジテレビの方とお会いして、遅配のチケットについての事情を説明した。記者の方もチケットをEuroteamで買った方で、記事にしてやるーと息巻いてた。


具体的には今朝のメールでチケットは現地のオフィスで受け取るか、ホテルで受け取るかという二択になる。
果たしてその約束が守られるかというところも焦点。僕は12日の日本戦ではなく10日のアルゼンチン戦なので、日本の試合より早く Euroteamがしっかり送っているかどうかを確認することができる。これで記者の方に、チケットがホテルに届いているかを連絡すると約束した。


また、記者の方は日本対オーストラリアの試合は渡航の都合上行けないので僕にチケットをあげるから、本当にEuroteamがチケットを渡すかどうか見てきて欲しいということでした。Euroteamの提示した「LocalOffice」はなんとレストラン。レストランでチケットの受け渡しが行われるなんて前代未聞です。最悪の場合は現地で「やっぱりチケット渡せません」なんていって大騒ぎになるかも、と期待。でもうまくチケットが手に入ったら美味しい。


そのMeetingの最中にアスカが電話を掛けてきてくれて、「知り合いで、オーストラリア戦が余っているから、良かったら現地のホテルに送ってあげる」とのこと。問題は12日までに郵便が届けてくれるか妖しいということ。いろいろ向こうで調べてくれたみたいで、日本からベルリンが何日かかるとか、12日はギリギリの線みたいな話になる。届かなかったら、それはもうしょうがないとは思う。


その後、荷物を取ってきてフジテレビの方と一緒に成田空港へ。途中でビデオで歩く姿を撮影。まぁとりあえず、チェックイン・・・と思ったけど、カウンタのおねぇさんが不思議そうな顔で反対側に歩いていく。そして戻ってきて、


キャセイから今日のご予約はありません・・・次の便にもありません。」という。


これは・・・。そして、旅行会社に再び問い合わせたところ、「8日の便になっていますね・・・今日ではないです」
あぁ、そんな日にちを間違えて来てしまったのかとの思いがよぎる。そしてバウチャーを見返す。


やっぱりバウチャーには6日17:00と書いてある。今日。
どういうことだろう。僕は購入したフレックスインターナショナルに連絡をとり、キャセイの方はチケットを手配したベルツアーに連絡を取る。。。そして、最初に連絡が来たのはキャセイの方が連絡した、ベルツアーからだった。


「やはりベルツアーは、8日という指定での発券ということでした」すると、悪いのは、僕か、フレックスインターナショナルのどちらかである。でも、バウチャー送ってくる時点では6日って書いてあるんだから、それ以外に僕のとれる方法はない。


待つこと10分。



今度はさっき出た方とは別の方(男性)に代わる。そして謝られる。やっぱりそっちかー。
結局、7日で行く可能性もあったのだけど、8日の便で行くことにした。まだ上司がいないので保障について詳しいことを説明できないという。交通費とホテルとかの費用は出しますとか言われたけど、
2日も待つのはめんどいので家に帰ると伝えた。ぜんぜん怒ってなかったけど、「怒ってますよ」と伝えておく。


うん、やっぱりそちらのミスだったのですね。
という思い。


これでアスカから届くかどうか分からないオーストラリア戦を送ってもらわずに、自分で取りにいけることになる。と、その旨をアスカに連絡した。





ワールドカップのチケットもないし、空港に行ったら航空チケットもないなんてなんだか滑稽。そのままフジの方が「じゃあまぁいいんで、取材に入りましょう」と、ハンディカメラで撮影。「出来上がった」受け答えをする。だって、もう11時半に会ったときに一回話しちゃったもん。


しかも空港内のアナウンスが途中に入ってしまい、4回も撮り直し。
「これからどこへ行かれるのですか?」
「ドイツです」
「チケットはあるんですか?」
「いや、それがですね(略)」


とか、いろいろな応対を撮る。あと「なんかもう疲れちゃって、やる気の無い」という演技を撮った。自分的にはこれが一番面白かった。最後に、携帯で電話するショットと、ドイツ語の本を手に取る(そんなんいらないけど)ところとかを適当に撮って終わり。そのまま上野に帰る。しっかり領収書を手に入れておく。


さて、上野に着いて、フジテレビの方と別れる。
するとどうもおかしい。財布がないのだ。電車を降りたときなのだろうか。窓口に行って、財布を落としてしまったようですと伝える。すると、忘れ物預かりセンターでさっきのスカイらイナーには財布の落8し物がないという。僕はかばんに財布を入れることがあるので、かばんを探してみたけどない。そもそもカバンは開けてない。。。


困ったなーと思って、もう一度改札の方に聞いてみると清掃員の方が「これがトイレのゴミ箱の中に」と僕の財布を届けてくれる。もちろん確認してみると、現金は全部持っていかれてた。
僕のポケットは特に深いのでスリに気づかれずに持ってかれることはないから、よっぽど浅く入っていたと思う。上野で落としていたと思う。


キレイさっぱり持って行かれたお金だけど、旅行前の身なのでお金はたくさん入っているハズだった。でも、不幸中の幸いというか、万札だけは別の場所にしまっていたので結局3000円+小銭を失うことになった。盗って行った人のことを思ってしばし祈る。カード類は残っていたので、止めずに済んだ。


あぁ、困った。大荷物でタクシーどころか電車にも乗れないと思っていると、なんと大学の時の友達(スペインに行ったと思っていた)ミホに会う。ものすごい偶然。金曜日にスペインに行くらしい。そのミホが交通費200円を貸してくれて、帰宅できた。本当は130円でよかったのだけど。


自宅に帰ってくると、ついにフレックスの大ボスから「今回の件でどうお詫びしてよいか・・・」という電話が。うーん、この慰謝料はいくらが適正かなんて判断できないなぁ。ワールドカップのチケットや、ロンドンでのホテルの費用などを保障しようということを言われたけど、そもそもロンドンでは宿を取らずに適当に観光しておこうと思っていたので、予約もしていないし。開幕戦も見ないから、なーし。そもそもチケット自体確定していない。

ついでにいうと、8日に出たとしても今日出たのと同じ日、同じ時刻に到着するのだ。試合に影響はないよ、と伝える。それで少し向こうも安心したよう。


最終的にはお金を振り込むことで解決してほしいという意向だけ聞く。一度かけなおしたいのだけど、今日の営業時間は何時まで?と聞いてみると、6 時までですが、(その時点で18時30分オーバーで申し訳ないかんじだった)かけてくるまでいつでも待ちますと答えられる。むしろ今からアナタのお宅に伺いたいという。


それは困る。


だから、ちょっと怒ったような声で(家が散らかってるから人をウチにあげられないんだー!)、「あなたが来られると逆に迷惑ですし、もう営業時間を過ぎているのだから、悪いのですけれどまた明日こちらからかけるのでもう帰ってください」と事実をいい、聞いたほうは怒られたみたいなウマい言い方で終わった。

終わり。